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◆“抗がんハーブ”として注目を浴びる レッドクローバー
レッドクローバー
学名:Trifolium pratense
科名:マメ科
和名:ムラサキツメクサ
使用部位:開花期の花
適応:去痰作用、百日咳、空咳、気管支炎、皮膚疾患(湿疹、乾癬)、乳がん、卵巣がん、リンパ腫、痛風、更年期障害
■皮膚疾患には、デトックス効果の高い、イエロードックと組み合わせる
レッドクローバーは家畜用の飼料として明治の初めにヨーロッパから輸入された多年草の植物です。開花期間は短く水はけのよい土地によく育ちます。
仲間のシロツメクサ(Trifolium repens)とは別種で、単にクローバーといえば普通はこの白花をさします。シロツメクサの輸入は江戸時代にさかのぼり、オランダからのガラス器を保護するために木箱のまわりに詰められていたことから、ツメクサ(詰め草)と呼ばれています。このシロツメクサと似ていることから、ムラサキツメクサ、あるいはアカツメクサと呼ばれるようになりましたが、赤いシロツメクサもあり、確実にレッドクローバーを見分けるのは簡単ではありません。
主な作用として血液浄化作用、利尿作用、抗けいれん作用、去痰作用などがあります。体質改善や肝臓の保護、更年期障害の緩和に使われるハーブで、体内の毒素や老廃物を体外へ排出する解毒作用を持っています。またニキビや慢性皮膚疾患、周期的に起きる乳房痛、湿疹、高血圧、コレステロール降下、骨粗しょう症、乾癬などに使うほか、気管支炎や百日咳を緩和する作用もあります。
近年では腫瘍、がんに対するハーブとして注目を浴びています。抗がん剤として有名な「エシアック」や「ホクシー」にレッドクローバーが含まれていたことから、抗がんハーブとして一躍有名になりました。レッドクローバーはがん細胞への血流を抑制するといわれています。
主な成分はビオチャニン、ゲニステインなどのイソフラボン類、フラボン類、血液をさらさらにするクマリン類。イソフラボン類は色々な植物に含まれていますが、植物の中で最も含有量が高いのがレッドクローバーです。
イソフラボンは水溶性の成分で、エストロゲン(女性ホルモンの一つ)と同じような働きがあり、更年期の心臓疾患やホットフラッシュなどの改善に効果があります。メルボルンのある研究機関は、イソフラボンを服用することにより更年期障害にともなう心臓疾患が改善された、と報告しています。通常更年期を迎えるともろくなる動脈壁に弾力性を持たせ強化できた、ということです。また、北アメリカのある機関では、イソフラボンにより悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増加させたことを明らかにしています。別の研究機関による男女を含む80名を対象にした二重盲検査でも、レッドクローバーの含有成分ビオチャニンが悪玉コレステロールを減少した、と発表しています。
レッドクローバーは栄養補給剤としても役に立つハーブです。カルシウム、クロム、マグネシウム、ナイアシン、リン、カリウム、チアミン、ビタミンCなどが含まれています。安全なハーブですが、抗血液凝固成分クマリンを含むので血液凝固障害、体内や皮膚に出血がある場合にはレッドクローバーは使わないようにしましょう。また、イソフラボンを大量に含有しているので、過剰摂取に注意し、妊娠中や授乳中は使用厳禁です。
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